医療従事者がホームページを創る社会的意義

1. 医療関係者とホームページ制作

 インターネットが隆盛を極め、企業のほとんどがホームページを持っている昨今。意外なことに医療従事者によるホームページはそれほど多くありません。この原因のひとつに、医療従事者の過酷な労働環境があげられます。ホームページを制作するにはかなりの手間がかかってしまうため(ホームページの内容にもよりますが)、多忙な医療従事者にはその時間を捻出することができないのです。

 

 もうひとつの理由が、いい加減なことを書けないという点。もちろん医療とはまったく関係のない趣味のホームページならば、そのようなことはありません。医療従事者のなかにも、ゴルフやテニス、クルージングといった趣味のホームページを運営している人はたくさんいます。しかし医療関係のホームページを制作した場合、そこに間違いがあると信用問題に関わってきます。

 

 極端な例をあげると、たとえば病院のホームページ内に「赤ちゃんにハチミツを食べさせよう」という内容の記述があったとします(1歳未満の幼児にハチミツを与えると、ハチミツに含まれているボツリヌス菌に感染する可能性があるため非常に危険です)。そのような病院に子供を診察してもらうのは、誰しも不安が残るはず。さらにいえば、その内容を信じて幼児にハチミツを与え、幼児に重大な問題が発生した場合、損害賠償を求める訴訟などにも発展しかねません。個人的なホームページだからといって、いい加減な情報を記載することはできないというわけです。

 

 しかし、ほとんどの一般家庭にインターネット回線が普及し、スマートフォンやタブレットといった携帯端末からもインターネットに接続できる現在、ホームページの有用性は昔とはくらべものにならないほど高くなりました。健康な人でもインターネットに掲載されている体調の管理法や身体にいい運動法を参考にしたり、病気の人は軽い症状であれば病院に行かずインターネットを使って原因を調べたりしています。また病院も、昔であれば掛かりつけの医師がいるところへ行っていましたが、現在ではインターネットで評判を確認して病院を選ぶ人も増えてきました。

 

 

 医療従事者によるホームページは、そういった人たちへ健康になるための指針を示したり、病気に関する誤解を気づかせたりする側面もあります。言いかえれば、ホームページをとおして多くの人たちの健康を守ることができるのです。医療従事者の方は、ホームページの制作を検討してみるのもおもしろいのではないでしょうか。