岩田健太郎先生

神戸大学病院感染症内科 診療科長 教授

アメリカ内科専門医

アメリカ感染症専門医

国際旅行医学会旅行医学認定TM

日本内科学会認定内科医

日本内科学会認定総合内科専門医

日本感染症学会認定感染症専門医

日本化学療法学会抗菌化学療法指導医

ロンドン大学熱帯医学衛生学校感染症修士

ICD制度協議会認定Infection Control Doctor

 

1.医師を選んだ理由

 

医者になった理由はなんとなくで、特に深い理由はありません。

医学部に行ったのは自然科学と社会科学と両方融合的に勉強したかったからです。

 

 

2.感染症科のメリットとデメリット

・メリット:ある程度手先が不器用でも出来る事です。

・デメリット:個人の捕らえ方次第だから、あまり感じていないです。

 

 

3.新卒(研修医)のときの苦労、頼りになった先輩の一言、辛いときどのように乗り越えたか

 

苦労はもう死ぬほどしたので、言いだしたら限がないです。仕事の苦労から、体力の苦労から、自分の不甲斐なさ故の苦労から・・・苦労しかしていないような気がします。

苦労を乗り越えたかと言えば、ウダウダやっているうちにそのまますぎて行ってしまい、特に乗り越えた実感はありません。

頼りになった先輩の一言はたくさんあります。例えば僕がとにかく勉強を一生懸命している時に、図書館に篭って勉強していたのですが、「勉強はいいからもっと患者さんをみろ」「図書館なんか行っている暇があったらもっと病棟に行け」と言われた事があります。これは今でも覚えており、当時は厳しく、堪える言葉でした。

 

 

4.他職種との関わりで心がけていること、難しいと感じること、失敗談

 

「多職種の人は、医者に思っていることを言わない。多くの人は医者を嫌っている。」これは5年生のときに多職種との実習を一緒に行った際に教えてもらいました。このように多職種が思っているという事を知っておく事が大事だと思います。

多職種との失敗談は・・・失敗はものすごくたくさんしています。多職種との関係に限らず失敗はすごく多いです。

 

 

5.ワーク・ライフバランスについて

 

ワークとライフをあまり分けて考えていません。ライフとワークを分けてバランスをとるというよりは、最適な生き方をしているときに、それがライフワークバランスと呼ばれる、後づけでよばれるようなモノになっていると思います。特に家庭を大事にせず、仕事ばかりをやっているというバランスの悪さは良くないですね。

究極は家庭の方が大事だと思っているので、自分の患者さんより家族の方が大事です。自分の家族の為だったらお金を払う事、一緒に住む事、一緒にご飯を食べる事、一緒に寝る事は出きます。しかし患者さんに対してはお金を払う事はしない、患者さんとご飯を食べる事もなく、患者さんと一緒に寝泊りする事もありません。この事に自覚的した上で患者さんをみる事が大事だと思います。“患者さんのために尽くす”という欺瞞には走らない事を大事にしています。

 

 

6.医師のキャリアアップについて

 

キャリアは“結果”であって“目的”ではありません。一番大事なのは日々の過ごし方であり、今日を大事にしないと明日もないと思います。今日を一生懸命過ごしていれば、それが積み重なって10年後の何か(キャリア)があるのだと思います。

10年先が自分はどうなっているのだろうと考える暇があったら、今、目の前の事に一生懸命やるべきです。「10年先どうしよう」と考えるために頭を使わない方がいいです。これは時間の無駄です。

 

 

7.学生、若手(研修医)に向けてメッセージ

 

質問出来るようになりましょう。自分の無知に気づきましょう。