平島修先生

福岡徳洲会病院、市立堺病院を経て

瀬戸内徳洲会病院 加計呂麻診療所 所長

『堺フィジカルクラブ』部長

全国各地の医学生・研修医に身体診察のワークショップ『堺フィジカルクラブ』を届け、全国の医師、医学生の身体診察能力向上に尽力されている。

 

 

1.今の職場や科を選んだ理由

 

医者を選んだ理由は、我が家は父が検査技師、母が看護師のコメディカル一家でした。幼い頃は父を医者と勘違いしていたという・・いい勘違いかもしれないのですが。病院の目の前が自宅だったので、休みの日によく(病院へ)行っていました。

幼稚園の時 “お父さんの絵と夢”というテーマで絵を描く事になり、「お医者さんになりたい」と書いてしまった事が僕の始まりでした。その後、全然(医者に)なるつもりはなかった頃、自分がもう一度将来何になるのかと考え直した時に、その絵を親にみせられて「お前、これやろ?」と言われました。これがスタートですね。

 

 

2.今の職場や科のメリットデメリット

 

 メリットはやはり自由である事です。自分で自分の事を全て決めていけるし、死なないですし、食いっぱぐれる事もないですし。自由に自分の生活プランに合わせてやっていけることです。こんなにいい仕事はないです。

デメリットは自分の体力のなさとの戦いになる事です。あとは結婚が遅れている事ですかね? まぁそんなものです。

 

 

3.新卒(研修医)のときの苦労、頼りになった先輩の一言、辛いときどのように乗り越えたか

 

これはなかなか難しいですね。卒業してすぐの頃の苦労は、やはり医者になるというよりは社会人になる壁というのがありました。何をしていったらいいのか分からないという事や、いろいろな人と関わらなければならないという現場に、学生との違いを感じました。これまであまり人と付き合うことはなかったので。

頼りになった先輩の一言は、最初に出会った先生の一言ですね。最初に出会った総合内科の先生が僕をこういう方向に導いてくれたと思います。例えば「コメディカルには絶対敬語・や丁寧語で話すように」「理不尽なことあっても絶対怒るようなことするな」など生活の規範・基準になる事を教えていただきました。これが今の自分につながっていると思います。

 

 

4.他職種との関わりで心がけていること、難しいと感じること、失敗談

 

これは本当に医者は“チームのリーダ”にならなければならないが“上司”ではないということです。これに尽きます。医者はなにも偉くなく、お互いプロ同士でやってので、上司ではありません。関係はリーダであるが上下ではないです。だから掃除のおばちゃんにも当然敬語ですし、これは当たり前ですよね。

難しいと感じることは、頭では分かっていても、時には感情的になってしまう事もあります。こうなった時にだいたい失敗が起きます。たとえば指示の受け答えであったり・・・。「指示出してたじゃん!」と言っても口頭で指示を出していたりだとか、それで結局あまりうまくいかなかった場合に自分のせいにしたくないでの相手のせいにしてしまったり・・・。

 

 

5.ワーク・ライフバランスについて

 

これは“休め”というイメージに聞こえるのですが、実はそうではなくて、自分をいかにハッピーに保つかということだと思います。僕は結構忙しくしていのですが、今週末ダイビングに行くし・・・たまったら解消するという時間を作っています。たしかに人道的ではない働き方をしているのですが、それでも保てていると思いたいですね。

 

 

6.医師のキャリアアップについて

 

まずは出会いを大事することだと思います。10年先を決めろという先生もいますが、とりあえず2・3年先を決めた上で、その間の出会いで決めていけばいいと思います。声をかけてもらった先生・誘って下さった先生など、これから出会った先生から学びたい事や新しい発見が見つかる事があると思います。

 

 

7.学生、若手(研修医)に向けてメッセージ

 

現場は楽しいです。辛い現場も多いですし、患者さんは辛い思いばかりをすることが多いのですが、その中でも辛いからこそ見えてくるハッピーも出てくると思います。そこでいかに感動してあげられるかという事が、患者さんをみていくなかでは大事なスピリットだと思います。